2017年6月「燃える心」

「炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人一人の上にとどまった。」

                                                                   (使徒言行録2章3節)

                       牧師 黒 田 浩 史

イエス様が復活されてから50日目、イエス様のお約束どおり地上に聖霊が降り、教会が誕生しました。

聖霊は、共に集って祈っていた弟子(使徒)たち一人一人の上にとどまりました(使徒言行録2:3)。この聖霊のおかげで、私たちはいつどこにいても、復活のイエス様と一緒にいることができるのです。

「あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける」と言われているように(使徒言行録1:8)、聖霊は神様からの力です。現代人は、人間関係のトラブルやさまざまなストレスのため疲れ切っています。しかし、聖霊を受けるなら、元気を回復し、心が前向きになれるのです。

イエス様の十字架の後、弟子たちは皆、絶望していました。しかし、復活のイエス様ご自身と出会い、聖書を説明していただいたある弟子は、そのとき「心が燃えていた」とあります(ルカ24:23)。聖霊は、「炎のような舌」の姿で地上に降ったように(使徒言行録2:3)、信仰の炎を燃やす火でもあります。

聖霊を受けるための一つの方法は、イエス様が教えられたように「待つ」ことです(使徒言行録1:4参照)。聖霊は、神ご自身でもあられ、父なる神様が信じる私たちに遣わしてくださる方なので、人間の側から作り出すことはできません。願い求めて待つ必要があります。

「聖霊なる神様、私のところへ来てください」と祈るのですが、言葉は整わなくても、意識を聖霊の方へ向けるだけでも祈りになります。

逆を言えば、意識を他の物事へは向けないことでもあります。溢れる情報に振り回されていては、心を聖霊に向けることは難しいです。

生活をシンプルにするのも一つの方法です。もちろん、人間の側から聖霊をコントロールすることはできませんから、あくまでも聖霊が降りやすい環境を整えるのです。

聖霊の反対である悪霊について考えれば、分かりやすいです。人の悪口を言ったり、自分が偉いと思い込んで傲慢になったりするのは、悪霊の働きです。悪霊が取り憑きやすい環境もあります。生活が乱れていたり、お金に執着していたりすると、悪霊が入って来やすくなります。

ならば、その反対をすればいいわけです。規則正しい生活をし、健康的な食事を取り、適度な運動をするなど、ごくごく常識的なことです。日曜日には教会に通い、週日にも家で聖書を読んで祈り、愛の実践を行うなど、キリスト教で伝統的に行われてきた生活を地道に続けることです。

そうやって聖霊を豊かに受けて、「愛、喜び、平和、寛容、親切、善意、誠実、柔和、節制」などの聖霊の実を結べるようになりたいと思います(ガラテヤ5:22-23)。