2018年11月 最も重要な掟

「第一の掟は、これである。…『心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛しなさい』。第二の掟は、これである。『隣人を自分のように愛しなさい。』この二つにまさる掟はほかにない。」
(マルコによる福音書12章29-31節より)
牧師 黒田浩史

一人の律法学者がイエス様に、「あらゆる掟のうちで、どれが第一でしょうか」と尋ねました(28節)。
イエス様は、「第一の掟は、これである。『イスラエルよ、聞け、わたしたちの神である主は、唯一の主である。心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛しなさい』」と仰せになりました(29-30節)。
これは、旧約の申命記に書かれている掟です(申命記6:4-5)。申命記ではこの言葉に続いて、「今日わたしが命じるこれらの言葉を心に留め、子供たちに繰り返し教え、家に座っているときも道を歩くときも、寝ているときも起きているときも、これを語り聞かせなさい」と書いてあり(申命記6:6-7)、とても大事な掟でした。

次にイエス様は、「第二の掟はこれである。『隣人を自分のように愛しなさい』」と仰せになりました(31節)。
これと関連して他の箇所では、「『神を愛している』と言いながら兄弟を憎む者がいれば、それは偽り者です。目に見える兄弟を愛さない者は、目に見えない神を愛することができません。神を愛する人は、兄弟をも愛すべきです。」とも言われています(一ヨハネ4:20-21)。

旧約では貧しい人や寄留者(土地を持たない外国人)などを大事にするように勧られています(レビ19:9-10参照)。
この箇所の冒頭には、「あなたたちは聖なる者となりなさい。あなたたちの神、主であるわたしは聖なる者である」ともあります(レビ19:2)。神様が私たち人間を愛されたように、私たちも隣人を愛することによって、聖なる者になるようにと言われています。

「愛」という言葉は、日本語では主に男女の愛を意味する言葉だったそうです。キリシタン時代には聖書の愛を「ご大切」と訳しました。相手を思いやる行いのことです。
私たちにとって隣人とは誰のことでしょうか。イエス様の御言葉にもとづいて、少しでも隣人愛を実行できるようになりたいものです。