2020年1月 人生を献げる

彼らはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。(マタイによる福音書2章11節)             

 牧師 黒 田 浩 史

イエス様は、ヘロデ王の時代にユダヤのベツレヘムでお生まれになりました。

そのとき、占星術の学者たちが東の方からエルサレムに来て、言いました。

「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。わたしたちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです。」東方とは、現在のイランの辺りではないかと言われています。

これを聞いて、ヘロデ王は不安を抱きました。王の地位を奪われるのではないかと心配したのです。エルサレムの人々も皆、不安を抱きました。王は民の祭司長たちや律法学者たちを皆集めて、メシア(救い主)はどこに生まれることになっているのかと問いただしました。

彼らは言いました。「ユダヤのベツレヘムです。預言者がこう書いています。

『ユダの地、ベツレヘムよ、お前はユダの指導者たちの中で、決していちばん小さいものではない。お前から指導者が現れ、わたしの民イスラエルの牧者となるからである。』」(ミカ5:1参照)

そこで、ヘロデは占星術の学者たちをひそかに呼び寄せ、星の現れた時期を確かめました。そして、「行って、その子のことを詳しく調べ、見つかったら知らせてくれ。わたしも行って拝もう」と言ってベツレヘムへ送り出しました。

彼らが王の言葉を聞いて出かけると、東方で見た星が先立って進み、ついに幼子のいる場所の上に止まりました。星を通して、イエス様が彼らを導かれたのです。学者たちはその星を見て喜びにあふれました。

家に入ってみると、幼子は母マリアと共におられました。彼らはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げました。これらの宝物は、少量でも非常に高価なもので、遠くから持ち運ぶのに適していました。

ところが、「ヘロデのところへ帰るな」と夢でお告げがあったので、学者たちは別の道を通って自分たちの国へ帰って行きました。 この後、学者たちがどうなったかは定かではありませんが、彼らはメシアについて研究をし、はるばる遠くから旅をして、宝物を献げただけでなく、人生そのものをイエス様に献げたのでした